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浪人のススメ ~浪人で得する人・損する人~

浪人と聞くと大抵の人がネガティブなイメージを持ちます。

「周りから1年遅れをとる」「予備校費用が余計にかかる」「負けた気がする」

私の塾に来る浪人生も、だいたい最初は悲壮感や絶望感を漂わせながらやってきます。

 

しかし、現役合格がすごい、偉いということは全くありません。

例えば昨今は高校の評価が「現役合格率・進学率」という数字でなされる部分もあるため、高校教師が無理矢理Fランクの大学を受けさせたりするとも聞きます。

 

しかしそういった謎の風潮に流されて、レベルの低い納得感のない大学に現役進学にすることのほうがよっぽど人生においての「誤った選択」となる危険性をはらんでいます。

 

今回は浪人がいかに有意義なことか、どんな浪人生活なら成功するのか、私の考えを書いてみたいと思います。

 

  1. 生涯給与が跳ね上がる可能性大
  2. 人生でなかなかない孤独な挑戦の経験と達成感を得られる
  3. 浪人で成功する環境とは
  4. 全員に浪人を勧めるわけではない

 

生涯給与が跳ね上がる可能性大

 

よくあるケースを考えてみましょう。

 

AくんとBくんは2人ともGMARCHを目指して受験をしていましたが残念ながら1つも合格が取れませんでした。

2人ともセンター利用入試で出願していた日東駒専レベルの大学は1校だけ合格通知が来ており、

 

Aくんは悩みましたが浪人生活は嫌だし、日東駒専レベルの大学に進学することにしました。

Bくんは合格を蹴って浪人することを選び、1年後にGMARCHに合格することができました。

 

Q.大学卒業後、AくんとBくんが一般企業で40年ぐらい働いたとして、総収入の差は最大でざっくりいくらになるでしょう・・・?

 

下記のリンクをご覧ください。

大学と就職-平均年収 | ダイエットスタディ【ゼロからMARCH合格保証】私大文系大学受験塾

 

表の中のMARCHレベルの大学で最も上に位置している中央大学の平均年収は531万円。逆に日東駒専の中で最も下にある東洋大学の平均年収は425万円。

その差106万円。この収入差がざっくり40年続いたとすると・・・

 

A.4240万円

 

の差がつく可能性があります。

乱暴な計算ですのでイメージとして捉えてください。

会社によって賃金カーブも違いますし、40年ずっと同じ差額があるわけではありません。しかし大差がつく可能性があることもまた事実です。

 

ちなみにトップとボトムではなく、MARCH5校の平均と日東駒専4校の平均値はそれぞれ510万円と450万円ですから年収にして60万円程度の差が見て取れます。

言わずもがな、大東亜帝国レベルとGMARCHであればさらにその差は拡大します。

 

お伝えしたいのは数値の具体性うんぬんではなく、1年浪人しただけで後々これほどの収入差がつく可能性があるのだということです。

言い換えれば、たった1年浪人をしただけで、しなかったときより数千万円多くもらえる可能性があるわけです。

 

浪人を迷う人の中には、1年間の予備校費用などについて気にする人もいます。

もちろん個々の事情があるので、それをケチだなんだと言うことはできません。

予備校に通えば平均100万円程度はかかってしまうでしょう。

 

しかし、100万円の初期投資で数千万円のリターンがあると考えたらどうでしょう。

仮にこれだけのリターンが見込める金融商品があれば、大抵の人は買うものかと思います。

中には借金してでも購入する人だっているはずです。

 

浪人はまさに「自分への投資」なのではないでしょうか。

 

人生でなかなかない孤独な挑戦の経験と達成感を得られる

 

浪人が有意義である理由はお金の話だけではありません。

 

人間は普通、人生の大半をなんらかの集団に属して生きています。

小学校に入学してからは学校の一員となり、就職後は会社の一員となります。

しかし浪人生というものは家族以外に帰属する場を持たない社会的に孤独な存在です。

学生証・社員証などもなく、大抵の人は自動車免許も取得前、警官に職務質問をされればなかなかのピンチを迎える立場です。

人によってはこれを全く意に介しませんが、人によっては大きな不安感・孤独感を抱きます。

 

そんな中、することと言えば毎日勉強ばかり。

顔合わせるのは塾の講師やクラスメイトぐらいなもので、単調な日々が続きます。

やはり本人のそれなりの覚悟、頑張りが持続する環境などがなければ、孤独で退屈な日々から逃げ出したくもなります。

 

しかしそのような状況の中で1年間頑張り通すことができ、さらに結果も出すことができたときに得られる達成感は快感以外の何物でもなく、言い表せない喜びや、今後の人生の苦難も乗り切れるような自信を手にすることができます。

 

私の所属するDIET STUDYにも毎年悲壮感漂う浪人生がたくさん入塾してきますが、そのときの表情と、受験終了後の表情を比べるとまるで別人です。

1年間の孤独な挑戦を成し遂げることができた自信と、待ちに待った大学生活への希望に満ち溢れた、まさにキラキラした表情をしています。

生徒によっては志望校に合格できなくても、1年間やりきったという事実に納得感・満足感・自信を得ています。

 

大学入学後に遊びに来る卒塾生の中には「浪人時代のほうが一生懸命に目標に向かって頑張っていて充実していた」とまで言う生徒もいます。

大学を楽しむために頑張っていたのに本末転倒な側面もありますが、それほどまでに印象に残る1年を過ごすことができれば、その浪人生活は間違いなく人生の糧となるでしょう。

 

もちろん、その人の過ごし方次第です。

せっかく浪人をするのであれば、結果以外にも得るものがあるような充実した1年にしてほしいものです。

 

③浪人で成功する環境とは

 

前述の通り、浪人生は孤独な存在です。

そんな中、高いハードルに向かって1人で1年間勉強を継続させることは、並大抵の精神力では難しいでしょう。

そこで意識して整えたいのが「環境」です。

 

一言で言えば「誰かが見守ってくれている環境」が必要なんだと思います。

 

知り合いのベテランの高校の先生は、自分のもとを卒業して浪人している生徒に、1年の間に定期的に手紙を送っていらっしゃいます。

誰か大人が気にかけてくれている、見守ってくれているという事実が、大きな安心感を浪人生に与え、モチベーションの低下を防ぐことができるからだそうです。

確かに、その先生の元から私の塾に来て浪人をしていた女子生徒は、先生からの手紙を持ち歩き、自習室で度々読み返していました。

 

そんな先生がたくさんいればいいですが、そうではありません。

であれば、それに似た環境をつくるべく、塾選びや日頃の生活で工夫をするべきでしょう。

 

例えばDIET STUDYに大学時代よりも浪人時代のほうが充実したとまで言える生徒が現れるのは、生徒密着型で浪人生のメンタル部分も支えている塾だからという要因があるからだと感じます。

逆に、昔から大手予備校の近くのパチンコ屋・ゲームセンターには浪人生が多くいると言われていますが、それは彼らには目をかけてくれる大人が身近にいないからなのかもしれません。

 

 

塾選びで言えば、以前の記事でも書きましたが、例を必要度の高い順位並べると

・出欠確認・報告のシステムがある(=サボりが常態化しない)

・朝からちゃんと授業がある(=生活リズムが乱れない)

・1クラス10人程度までの少人数制(=講師が生徒の細部まで把握できる)

・保護者と塾のやりとりがしっかりある(=塾と家庭で一緒にフォローしていける)

のような環境がある塾が浪人生には必要だと考えられます。

 

浪人生活を検討するのであれば、上記のような塾を探したり、環境を整えることができるかどうかを必ず検討してほしいと思います。

 

 

全員に浪人を勧めるわけではない

 

浪人のススメというタイトルをつけておいて今更ですが、浪人に価値があるからと言って誰にでも浪人を勧めるわけではありません。

 

・現役でMARCH程度までは合格して早慶に落ちた。

  ないしは早慶に合格したが国立大学に落ちた。

・合否に関わらず英語・社会・理系科目などが現役時代に既におおよそ完成されていた

 

上記のような生徒には浪人はあまりオススメできません。

なぜならばもう1年やったところで結果が変わらない可能性が高いからです。

 

早慶や国立大学のようなハイレベルな大学の合格には、基本的な実力にプラスアルファで「センス」「運」といった要素が必要となってきます。

これは「努力」「量」ではなかなか補えない要素です。

 

現役時代に勉強量が足りず、もう1年やればもっと伸びる!と確信できていれば良いのですが、それなりに基礎が完成されており伸びしろがあまりない・・と考えられる場合には、無謀な挑戦となりかねません。

例えば公認会計士試験や司法試験を目指す人の中には2浪、3浪が普通に存在しますが、それに似ています。

 

同じようなことが科目の特性についても言えます。

例えば社会科目は、努力して暗記をすれば点数が伸びる科目です。

しかし国語などは優秀な生徒でも点数の上下動があり安定しません。

現役時代に社会のような科目が詰め切れていないのであれば浪人して伸ばすことができますが、そのような科目が完成していた場合、浪人によって伸ばせる伸びしろがほとんどないことになってしまいます。

その結果、現役と変わらない結果となる可能性が高いのです。

 

そのような人は、現役で受かった大学に進学することをお勧めします。

 

浪人は悲観すべきものではありません「自分の将来への投資」です。

 

映像授業の塾で成績が伸びる子・伸びない子

東進ハイスクール河合塾マナビス、さらにはスマホで授業が視聴できるスタディサプリ、TryITなどなど・・・映像授業とか、衛星授業と言われるような「自分で動画を見て勉強する」スタイルが最近支持されてきています。

 

例えば部活や委員会を頑張っている現役の受験生などにとっては、決められた時間に授業がある予備校よりも、都合の良い時間に塾に行って映像授業を視聴するスタイルが生活にマッチし、喜ばれています。

 

来年度の塾探しを始める人も増えてくる時期です。

「塾の選び方」でも触れていますが、今回はそんな映像授業予備校の是非について下記の順番で考えてみたいと思います。

 

映像授業の性質と問題点

 ↓

映像授業で成績が伸びるのはどんな子か

 ↓

どんな映像授業のスタイルなら良いのか



映像授業の性質と問題点

 

映像授業には今では「通塾型」と「在宅型」が存在します。

例えば東進ハイスクール河合塾マナビスは、校舎まで生徒が出向き、その教室の中のブースに着席して自分が選択している講座の動画を見ます。

一方スタディサプリやTry ITはスマホでも見られるというように、自分の好きな場所で視聴可能です。

 

【問題点1】 生徒の集中が続かない

いずれにも共通しているのは「一方的に垂れ流されている動画を見るだけ」である点です。

講師に指されて発言をするでもなく、ただただ動画を見ます。

そこに緊張感はほぼ生まれず、なんなら居眠りしても誰も起こしてくれないわけです。

はっと目覚めて巻き戻して再生、また居眠りして再び巻き戻し・・・そんな光景が目に浮かぶのは私だけでしょうか。

もちろん生徒次第、やる子はきちんとやるとは思います。

 

【問題点2】 全ては生徒の理解力次第となり、放置される

一方的な動画の視聴ですから、生徒がそれをどれほど理解できるのかは生徒の能力次第です。

確かに有名講師の授業は分かりやすいものが多いですが、かと言って1度動画を見て全部理解できるような能力のある生徒であれば、そもそも塾が必要ないような気もします。

そもそも塾に行かねばならない成績・能力の生徒が、自分で動画を見てどんどん成績を伸ばす・・・というのは全くイメージが湧きません。映像授業で成績が伸びる前提として、少なくても元々の偏差値が55以上は必要でしょう。

また、テストもほとんどありません。

動画を見たかどうかのチェックテストのようなものはあっても、例えば学力定着を測定するようなテストが頻繁にあるかと言えば答えはノーです。

学力定着の確認をしていない=生徒の合格に責任を持っていないと言っても過言ではありません。

この点から考えても私には生徒が放置されているのも同然と思われてなりません。

 

【問題点3】 不明点の解消ができない

動画を見て分からないことがあったら質問すればいいのでは?と思われる方もいるでしょう。

しかし実際はそんなに簡単ではありません。なぜかと言えば

①自分が分っていないことが分かっていない。

②不明点が分かっていても質問に行かない

③質問しようと思っても、質問できる相手が目の前にいないorいても質がイマイチ

という、大体3パターンの状況に陥る受験生が非常に多くいるからです。

 

勉強が本当に苦手な子は①状態になります。当然学力は伸びません。

自分の状態がある程度分かっている生徒でも②の壁が存在します。引っ込み思案だったり面倒くさがりだったりすると疑問点があっても自分の中でうやむやにし、頻繁に質問に行くようなことができません。

それでも講師・チューター側から生徒に気を配る環境があれば良いのですが、講師はビデオでチューターはバイトです。放置されて終わります。

また、危機感を持ち、どんどん質問に行くような活発な子でも③でやられます。

これは塾や校舎ごとに環境も違うようですが、まず質問相手のチューターはだいたいバイトの大学生です。曖昧な回答をされることが多々、場合によってはその科目は分からないと突き返されます。

例えば某塾などはプロが回答する代わりに、本部に質問カードをFAXして返答を待つというシステムがあるようですが、疑問はその場で即座に解消して次に進まなくてはテンポよく勉強に臨めません。

 

【問題点4】 授業料が高い

講師不在でビデオを流しているだけですから、生身の講師が授業をする河合塾代ゼミと比べれば当然授業料は安いです。

例えば東進ハイスクールは一般的な講座で1つ75600円だそうです。

しかしこれは本当に安いと言えるのでしょうか・・・?

私の考えからすると「バカ高い」です。

 

例えばスマホで授業が受けられるスタディサプリは月額980円です。

だってスマホでしょ?と思うかもしれませんが、動画授業を視聴して自分で勉強をするという要素に関して、映像授業予備校と差はありません。講師の質の差は多少あるでしょうが、スマホ授業でも間違ったことを言う講師はいないわけで、言ってしまえば気分の問題です。圧倒的な金額の低さから陳腐なイメージを持ってしまう人が多いようですが、中身をしっかり比較しなければなりません。

システムの観点から要素比較をすれば大差なし。東進や河合塾マナビスで伸びる子であれば、スタディサプリでも同じように伸びます。

塾という場に行く(=勉強スイッチを入れる)というような要素は通学制映像予備校が勝る点でしょう。

しかしそこに7万円強の価値があるのか私には疑問です。自習スペースをレンタルしたり、工夫はいくらでもできるでしょう。

 

映像授業で成績が伸びるのはどんな子か

 

・集中力がある子

・放置されても自分で工夫してやっていく勉強習慣がある子

・理解・吸収力が高い子=元々偏差値の高い子

 

但し、そもそも上記に該当する子は月額980円のスマホ授業でも成績を伸ばせる

まとめるとこんな感じになるでしょうか。

 

どんな映像授業のスタイルなら良いのか

 

どうしても映像授業塾に通いたいとすれば、どんなポイントをチェックすればよいのか。

なかなか難しいとは思われますが、下記ポイントを1つでも多く備えているところがよいでしょう。

 

・緊張感がある(一方的に流れているだけではない等)

・学力定着確認がある(動画を見っ放しではなく成績向上確認テストがある等)

・信頼できる質問・相談担当がいる(バイトのチューターではなく)

・納得できる授業料

 

ちなみに私の在籍するDIET STUDYでも主に地方在住の受験生のための映像授業コースを設置していますが

・校舎でやっている対話式授業の「生放送」を視聴

・校舎に通っている生徒と「全く同じテストを同じ回数実施」

skypeを通して週1回、プロの担当講師と面談

・校舎に通っている生徒と同様に合格保証制度の対象となる

という内容にしています。

 

「他と差別化しているね」と言われることがありますが、差別化を目的としているわけではなく「どうしたら映像授業でも生徒の成績を上げられるか」という観点に立ってサービスを創っているだけです。

あまりないかと思いますが映像授業塾を探すのであれば「成績を上げるために必要な要素」を含んだ映像授業塾を探してみてください。

個別指導は授業料⇔成績UPのコスパが最低

個別指導塾に通っていて大学受験に成功した人を見たことがありません。

具体的には、合格できたとしても大東亜帝国レベルの大学まででしょう。

DIET STUDYにも個別指導塾で全く成績が伸びなかったと助けを求めてやってくる受験生が後を絶ちません。

 

にも関わらず、世間では個別指導へのニーズが高く、個別指導塾の数もどんどん増えています。

TOMAS、東京個別指導学院明光義塾などなど挙げればきりがありません。

 

個別指導が求められている理由はなんとなく分かります。

恐らく個別指導に対するイメージは

「生徒1人1人に合わせてくれる = きめ細かい指導で成績が上がる」

なのでしょう。

 

しかし残念ながらこの「=」は実は「≠」です。 等号が成立しません。

 

今回は一般的な個別指導では大学受験に成功できない理由について考えます。

但し、全否定には終わらず「こんな個別指導ならば合格できる」という例も最後に示したいと思います

 

個別指導を避けるべき理由として

・講師

・カリキュラム

コスパ

の3点に着目したいと思います。

 

講師の質が低い

 

多くの個別指導に当てはまる話です。

20人の生徒が同時に個別授業を受けるとすれば、そこには20人の講師が必要です。

生徒2対講師1のスタイルだったとしても講師が10人は必要です。

クオリティの高いプロ講師を10人同時にその場に集められるか・・・まあ無理です。

人材を集めることも困難、たとえ集められとしても給料が高くつくという経営上の困難もあります。

ということで大学生バイト講師の登場です。

 

高校生からみれば大学生の講師は大人に見え、尊敬でき、信頼できるかもしれません。

しかし所詮バイトはバイトです。教えることのプロではありません。

ひどい場合、日東駒専未満の自分自身は受験勉強をロクにしていなかったバイト君だったり、自分の都合で予定を変えたり突然辞めていなくなるバイト君もいます。でもバイト君にはその権利がありますし、生徒に対して大きく責任を負う立場ではないのです。

このように指導力・責任感の面でどうしても不安がついてまわります。

 

中には学歴があり(=受験勉強を自分も頑張った経験があり)、責任感が強く、生徒のためにとにかく一生懸命頑張り、教えるのも上手いという講師もいるとは思いますが、そういう「アタリ」に出会える確率は極めて低いでしょう。

さらに言えば、そのアタリ講師も自分の経験上の話や勉強方法を指南してくるわけで、それが受け持ちの生徒にマッチするかは分かりません。

 

例えば個別指導も、学校の授業についていくための中学生向けの塾などであればギリギリ成立しするかと思います。

しかし大学受験という目標の下で、個別指導塾は講師力の点であまりに脆弱なのです。

 

それなりの大学に受かりたければ個別指導はやめておきましょう。

大人数が苦手など、どうしても個別指導が良ければ、少なくても講師が正社員で経験豊富な人間かどうか必ず確認しましょう。



カリキュラムが曖昧

 

個別指導が良いと思われている点は生徒1人1人にレベルやペースを合わせてくれるところです。

しかしこれは同時に致命的なリスクを背負う諸刃の剣でもあります。

 

仮に、あまり勉強をしてこなかったために基礎が抜けており、理解もそんなに速くない高校3年生のA君が個別指導塾に入り1年間で大学合格を目指すとします。

 

4月の段階で決められているA君のカリキュラムは、通常本当にざっくりです。

春:基礎授業 夏:基礎授業&問題演習 秋:センター演習 冬:過去問演習 など。

なにせ個別指導の売りは『生徒それぞれに合わせた最適なカリキュラム』ですから、全体としてがっちりしたカリキュラムはあえて置いていないことが普通です。

面談をしたり、勉強の経過を見ながらカリキュラムはアレンジされていきます。

 

さて、A君は当初のカリキュラムに乗っかって勉強をしていましたが、なかなか基礎事項が理解できません。

すると「次回の授業も、もう1回基礎部分の内容をやっておこう」と講師から提案されます。

講師に恐らく悪意はなく、A君に理解してもらおうと真剣に提案をしていると思います。

ところが、この「もう1回同じところを」が色々な単元で頻繁に繰り返されます。

4月に説明を受けていた時点では問題演習が始まるはずの夏になっても、基礎でつまづいたせいで、A君はまだ基礎授業をひたすら受けています・・・。

その結果、1年間で本来消化すべき内容の半分足らずしか消化できないまま受験を迎え、浪人が決まります。

 

これが『生徒それぞれに合わせた最適なカリキュラム』の末路です。

 

生徒に合わせるということが必ずしも真ではありません。

大学に合格したいのであれば、その目標から逆算して「今」の取り組みを決めねばなりません。

個別指導とは「生徒を引っ張る」という力が極めて働きにくくなる環境なのです。



コスパが悪すぎる

 

人件費に着目すれば一目瞭然ですが、個別指導は塾の形態の中で最も授業料が高くなります。

DIET STUDYで浪人コースを希望してやってきた親子と面談をしていると、現役時代に個別指導塾で失敗した人がよくやって来ます。会話の中で昨年その塾にいくらぐらいかかったんですか?と聞くと「100〜180万」ぐらいの3桁の数字が平気で飛び出します。

 

しかし個別指導塾のHPなどを見ていると文系3教科で月4~6万ぐらいが相場のようで、年間に3桁万円に達するとは計算が合いません。

理由として成績が伸びないと追加履修を営業担当から勧められ、必要ならばとコースを増やしてしまうことが挙げられます。大抵の場合、やることが増えて手一杯になり、もっと成績が伸びなくなり、さらに科目を増やすという負のスパイラルに陥ります。

また、夏期講習とか冬期講習があり、なんならその講習を受けないと全範囲が網羅できないように設定されていたりするため、別途その費用がかかります。

ということでそれらを積み上げていくと見事3桁に到達するわけです。

塾にもよるのであくまでも一般論と考えていただきたいところはありますが、実際に個別指導塾に通っていた方々から聞く話を総合してみても、大きく外れてはいない内容です。

 

あたりまえの話ですが、塾にお金を払うのは「授業料と引き換えに成績を上げてもらうため」です。

1対1で大学生バイトと仲良くなるためでも、面倒見よく悩みを聞いてもらうためでもありません。

考えるべきは授業料と成績向上の費用対効果(コスパ)です。

 

ここまで書いてきた内容に同意していただけるのであれば、塾の中で個別指導塾はコスパが最低だと感じていただけると思います。

少なくても私はこんなにコスパの悪い買い物はしません。

 

個別指導でもオススメできるものはある

 

かなり否定的なことを書いてきましたが、個別指導のスタイルでも要点を抑えていれば効果はあります。むしろ要点を抑えた個別指導は最強かもしれません。

 

要点とは、上で述べたデメリットの逆を行っていればいいわけで

・実績を出しているプロ講師が

・志望校まで生徒を到達させるしっかりとしたカリキュラムで

・できれば安価な授業料で

運営されている個別指導塾であれば結果が出るはずなのです。

 

恐らく大きな会社が広範に運営しているような個別指導塾では、上記3点は維持されないでしょう。

地域に根ざした、口コミで生徒が集まるような個別指導塾が条件を満たしている可能性が高いかもしれません。

最近は個人塾でもホームページを出していたりしますから、地道に調べてみて、良さそうなところがあれば実績を確認し、見に行ってみるのがいいのではないでしょうか。

 

例えばオススメできる個別指導塾として

【高3私立文系専門の予備校】新所沢の個別指導塾 合格工房

があります。

 

来年DIET STUDYが所沢に新校舎を出すのですが、その流れで所沢周辺の塾を調べている時に偶然発見した塾です。

コンセプトが明確で実績も素晴らしいので、色々とお話を聞いてみたくなってしまい、実際に訪問してお会いしてきました。

合格工房の渡辺先生は講師経験が豊富で私大文系の上位校を目指すノウハウを持っていらっしゃいます。

しかし大きく手を広げるのではなく、ご自分ができる範囲で来てくれた生徒1人1人に大事に目をかけて指導していくというスタイルを崩さずにやっていらっしゃり、それが確実に結果に表れています。

まさに理想的な個別指導塾だと感じています。

 

どうしても集団授業が苦手で個別スタイルを望むのであれば、このような環境の整った塾を諦めずに探してみてください。

 

浮気をすると受験で失敗する

うわき【浮気】[名・形動](スル)

  1. 一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。移り気。
  2. 異性に心をひかれやすいこと。また、そのさま。多情。(出典:デジタル大辞泉)

 

たまに考えるしょうもないことを書いてみます。

浮気者は受験に失敗し、一途な人は成功する  

と勝手に思っています。

 

移り気、多情は受験の敵です。

 

例えば

■自分の指導者を信じられているか

■1つの参考書を徹底的にやりこめているか

 

こういう点に着目すると浮気者の失敗一途な人の成功が対照的に見てとれます。



自分の指導者を信じられているか

 

何か未知の分野の知識を身につけたいとき、自分1人でゼロからモノを考えだすことは現実的に不可能でしょう。

普通はその道の専門家の著書を読んでみたりするはずです。

本気で極めたかったら、いわゆる弟子入りをしたり、直接教わりに行くものです。

 

塾・予備校で言えば講師と生徒の関係はそんなようなものです。

講師は受験のプロで、生徒は素人です。だから塾に通って学ぶわけです。

その際、自分の担当講師を本気で信頼できているのかという点は非常に重要です。

 

講師を全面的に信頼できてこそ、その講師の授業や指示を信じて受け入れることができ、日々実践することができます。

その結果、必ず一定レベルの成績アップがあります。

 

逆に講師を信頼できなければ、授業を聞かなかったり指示を無視した勝手な勉強方法に走ったり、言ってしまえば何のために塾に通ってんの?というような状況になります。

結果、自己流の(素人の)勉強内容になるわけで、成績が伸びにくくなります。

 

例外的に、例えば学生のバイト講師のように講師レベルが低いと、信頼して指示を聞いてやっていたよりも自分でやったほうが成績が伸びたというようなケースは少なからずあると思います。

確かに指導者の選択はどんな分野でも重要で、塾においても講師はしっかりと選びたいところです。

 

ただ、最終的に1度自分が付いて行くと決めた講師には、とりあえず吸収できるものを全て吸い取るつもりで信じて、一定期間は盲目的に付いて行くべきだと思います。

そして信じるべき講師は多くても1教科1人にしておくべきです。

 

移り気な浮気者はこの点が非常に脆弱になります。

 

1人ではなく複数の指導者の言うことや、ネットの情報などに影響されやすく、なかなか自分のスタイルが定まらないため成績が伸びません。

実際に講師によって指導方法は全然違いますし重視するものも違ったりします。

そんな複数の講師が言う事を中途半端に取り入れ、中途半端に実践しても、自分自身が翻弄されるだけです。

また、ひどい場合はもっと良いところはないかと講師・塾・予備校をコロコロ変えたりしてしまいます。

想像に難くないですが、結果的に受験で失敗します。

 

実は、世の中には不幸なことに結果的浮気者を生み出してしまうシステムもあります。

例えば途中で講師を変更できる(意志に反して変更される)塾や、色々な講師の講座を自分でカスタマイズして選択できる予備校などがそれです。

一見合理的に感じますが、そのシステムで習熟度はどの程度高まるのでしょうか。

本質的に真面目で一途な生徒だったとしても、このシステム上では信頼の拠り所を定めることができず、翻弄されて身を滅ぼす危険性があります。

器用にイイトコどりができる人は問題ないのかもしれませんが、大部分の高校生はそうではないように感じます。

 

自分の生徒を思い返してみても、素直で従順な一途な生徒ほど成績が伸びます。

だから私も、講師である自分を最大限信頼してもらえうようにコミュニケーションを取りに行き、まずは信頼関係を築くことから始めています。

 

非常に大雑把なたとえですが、一途と浮気の比較はそんなイメージです。

 

(できれば質の高い)1人の講師を一途に信じて付いていくことで成績の伸びは最大化すると個人的には結論づけています。



1つの参考書を徹底的にやりこめているか

 

上とほとんど同じ話です。

成績が伸びない生徒の机の上は散らかっていることがよくあります。

べつにゴミが多いとかではなく、やたら色々な参考書が置いてあるんです。

 

「ネットにこの本がオススメって書いてあったんで・・・」

「友達がこの本で成績が伸びたって言ってたんで・・・」

聞けばだいたいそんな理由で参考書を増やし、取り組んでいるようです。

 

既存の参考書や課題を完璧にこなしたうえで新たに追加したのならば問題ありません。

しかしそうでないのであれば、中途半端な浮気の始まりです。愚行でしかありません。

 

特に私大文系の受験勉強は地道な暗記の積み重ね、隈ない全範囲の網羅です。

そのうえでは参考書を1冊ずつ丁寧に潰していかなければなりません。

例えばDIET STUDYでも1年間で使用する英文法参考書は1冊のみで、それをひたすら反復させています。

 

複数の参考書を同時進行してしまうと、範囲的にも深さ的にも不完全な学習状態を招く可能性が生じます。

そして、そういうことをやっている生徒に限って、少し取り組んでみて成績が伸びないと思うと、また新しい参考書を増やします。浮気者の必殺技「乗り換えです。

 

参考書に原因を求めたくなる気持ちは分からなくはないのですが疑うべきは自分です。

どれだけ自分の目の前にある1冊の参考書と向き合うことができているのか、受験生には1度セルフチェックをしてみてほしいと思います。



ということで乱暴な例え話ではありましたが

 

一途な人・・・自分の指導者・参考書に徹底的に従い一定の伸びが必ずある

       ハイレベルな指導者を選択できればなおよし

 

浮気者・・・指導者や参考書を複数取り入れたり、変更してしまう

      信頼できる拠り所がないため精神的にも成績的にも不安定

 

だから浮気者は失敗するという結論です。

 

1人と1冊をとことん信頼する。

ある意味で心の強さが求められますが、そんな一途な受験生を目指してほしいです。

 

塾・予備校を比較するとき絶対チェックすべきポイント5点

受験の合否は塾選びで8割決まると言っても過言ではありません。

 

塾選びにおいて必ずしなければならないことは

①自分の状況を客観視し、必要な要素を見極めること

②塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

の2点です。

 

今回は② 『塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること』

の詳細を5点にまとめて書いていきます。

 

1.セルフチェックを基準とした方向性で検討できているか

 

塾選び前のセルフチェック3項目』で示したように、自身のレベルに応じて塾・予備校選びの方向性の大筋が決まります。

自分を客観視し、自分に合う塾・予備校の方向性をきちんと見極めることがまず第一条件です。

 

2.成績確認のシステム(テスト)はあるか

 

塾・予備校に通う目的は成績を伸ばすことです。

その目的は言うまでもない大前提ですが、それなのになぜか多くの人が見落としている点が

実際に日々学力が身についているのかの確認」です。

 

年に数回ある模試の偏差値で成績の推移を見ておけばいいのでしょうか?

それでは全然足りません!!

なるべく短いスパンで自分が勉強したことが身についているかを確認していかなければ仮に勉強内容や方法が間違っていた場合に修正がかけられません。

 

ではどうすればいいのか?

簡単です、日々チェックを実施すればいいのです。そのためにあるのが『テスト(復習テスト)』です。

 

テストと聞くと大抵の中高生は面倒くさいというネガティブなイメージを持ってしまうようです。

しかし私が思うに、テストは自分の状態が正常かどうか確認する健康診断のようなものです。

健康診断の結果を見て治療をするように、テストの結果を見て次の対策を考えることができます。

診断・治療を無視すれば重症化することがあるように、テスト・方向修正なしでは成績不振の深刻な事態を引き起こしかねません。

こう考えるとテストの重要性が分かり、またテストを受けることをポジティブに捉えていただけるかと思います。

 

さて、そこでチェックポイントとしては塾・予備校にテストが、どれだけ(量)どんな内容(質)で用意されているかということです。

例えば某大手予備校は授業が中心なので毎回のテストなどは一切実施されていません。

某衛星(映像)授業予備校では、その日見たビデオの内容を確認する確認テストのようなものはあるものの、学力定着の確認テストにはなっておらず、ビデオを居眠りせずにちゃんと見ていたかを問う程度のテストしかないと聞きます。

 

理想を書いてみれば

・前回の授業内容理解・定着を問う毎回の確認テスト

・2週間、1ヶ月など一定時間経過後に以前の内容を思い出させ反復させるためのテスト

がカリキュラムにしっかり組み込まれているような塾・予備校が良いでしょう。

 

「テストで学力の定着確認をする塾=生徒の成績を上げることに責任を持っている塾」だと思います。

 

3.自分が通う、まさにその校舎での合格実績

 

塾・予備校の質を測るうえで1つの指標となるのはやはり合格実績です。

「合格実績の見せ方」は色々あり、業界的にはタブーかもしれませんが、それについてはまた別の機会に書きたいと思います。

 

恐らく質問しても情報開示がされない場合が多いと思いますが

・その校舎単体での合格実績

・合格数ではなく合格人数(1人の生徒が複数合格したものは排除)

・合格している生徒の元々の成績もしくは通っている高校

をきちんと教えてくれる塾・予備校は信頼できる良心的なところでしょう。

 

例えば「昨年度東大100名合格!」と宣伝している大手の塾(複数校舎がある塾)があったとして、もし自分が通う校舎には1人しか東大合格者がいなかったとしたら、その校舎は講師の質など何かしら問題があると想像できます。

また合格数ではなく「合格人数・進学者数」で確認しておかないと危険です。特定のトップ層(元々勉強ができた生徒)が1人で複数学部に合格をしていただけで、その塾のおかげで成績が伸びて合格ができた生徒はいなかったという可能性もあります。

同じ話ですが、元々どれぐらいのレベルの生徒がどれぐらいの大学に合格したのかを明らかにすることで、ちゃんと成績が伸びる塾なのかどうかが想像できます。

塾の真の価値は合格実績ではなく「どれだけ生徒の学力を伸ばしたか」ですので。

 

確認したい点は多々ありますが、少なくても自分の校舎単体の合格実績ぐらいは確認しましょう。

 

4.出欠確認のシステムがあるか

 

出欠確認があるか。言い換えれば、サボることができない環境になっているかどうかは親子両者で確認しておいたほうがいいポイントです。

前回書いたように大学受験は17,8歳の生徒にとってそれなりに高いハードルです。

どうしても後ろ向きになる時期や、仲間からの遊びの誘惑に負けそうになるときもあります。

特に浪人生は時間の自由があるため、生活リズムは乱れやすくなります。

 

しかし言うまでもなく、決められたカリキュラムに沿って勉強を進めていかなければ成績は上がりません。また、1度サボってしまうと、自分の中で欠席に対するハードルが下がり、2度3度とサボりが常習化していくのが普通です。

 

そのとき大人がそれを把握し、指摘し、モチベートできるかどうかという点は大きな抑止力となります。

システムとしてタイムカードのような出欠確認があったり、塾と保護者のやりとりが密に取れているような塾はその点で安心できると言えます。

 

淡々とルーティンで受験勉強を進めていくということは意外と難しいことです。

 

5.自分が習う講師の体験授業があるか+相性に問題はないか

 

これまで主に塾・予備校の環境・制度といったハード面の話をしてきましたが

ソフト面において重要なのが講師・授業の質です。

 

これは実際に体験してみないことには分からないもので、保護者ではなく生徒自身が判断する部分のため、なかなか難しい部分です。

簡単に言えば「人間的に相性が悪くなく、成績が上がるイメージが持てる」のであれば良いかと思います。

 

長い時間を共にしないと分からない部分もあるでしょうが、必要最低限の判断材料を得るために

・体験授業があるか

・体験授業の講師は、実際に自分の担当になる講師が実施するのか

という点はチェックすべき非常に重要なポイントです。

 

例えば塾・予備校によっては

・体験授業なし

・ビデオでトップレベルの講師の授業を見せて終わり

・体験授業専門講師のような印象の良い講師の体験授業を受け、実際は別の講師

ということが普通に行われています。

また1年の中でコロコロ講師が変わるような塾(個別指導に多いですが)もお勧めできません。

 

私も講師をやっている中で、生徒との信頼関係があってこそ、指導を素直に受け入れ実践してもらい、成績が伸びていくというシーンが多々あります。

ですから体験授業その他を通して、信頼できると思える講師を探すことはとても重要だと考えます。

 

 

長くなりましたが是非これから塾・予備校に入るという方には知っていただきたい内容だったため、3回にわたって詳細に書かせてもらいました。

塾選びの際の一助となれば幸いです。

 

塾選び前のセルフチェック3項目

受験の合否は塾選びで8割決まると言っても過言ではありません。

 

塾選びにおいて必ずしなければならないことは

①自分の状況を客観視し、必要な要素を見極めること

②塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

の2点です。

 

今回は① 『自分の状況を客観視し、必要な要素を見極めるポイント3点』 の詳細です。

 

①自分のレベルを把握する

 

自分の学力の把握なしに受験勉強に挑むことは不毛です。

現状の立ち位置から志望校までの距離・ギャップを認識し、それを埋める作業が受験勉強です。

通っている高校のレベルと、模試などで分かる自分の偏差値で判断していきましょう。

 

◆進学校(高校偏差値60以上)のトップ層の生徒(個人偏差値65以上)

  ⇒進学校でトップ層にいれば基本的に塾は必要なし。学校を信じて頑張ればOK。

◆進学校の中間層の生徒(個人偏差値55〜65)

  ⇒大手予備校、映像授業予備校、少人数制塾

    基礎学力があり、一方的な講義形式の授業でも自分で理解し成績を伸ばせる。

◆進学校の下位層+非進学校の生徒(個人偏差値55以下)

  ⇒少人数制塾

    基礎学力がなく、双方向的な授業で講師に状態把握をしてもらいつつ勉強を進める必要あり。

 

自分のレベルによって通うべき塾は大きく変わってくるため、セルフチェックは重要です。

 

②基礎学力の有無

 

①と重複しますが、基礎学力の有無によっても選ぶべき塾は変わります。

基礎学力とは、非常にざっくりと言えば中学時代に習ったことが身についているかどうかということです。

中高一貫の進学校でしっかりとカリキュラムについていけている生徒、中学時代に高校受験の勉強を一生懸命した生徒などは恐らく基礎学力に自信を持って問題ないと思います。

逆に中高一貫進学校の中で成績がいまいち、高校受験は推薦等で偏差値の高い高校には入れたが必死に受験勉強をした記憶はあまりないというような生徒は基礎学力に不安があります。

 

基礎学力がない状態では『一方的な講義形式の授業』を受けていても力はついていきません。

一方的な講義形式とは、いわゆる代ゼミ河合塾駿台のような大教室で大人数相手に授業をしているものや、東進ハイスクールのように録画されたビデオ授業を1人で見る形式を指します。

 

授業内容をどれだけ理解・吸収できるか、その内容をベースに自分自身で何をどれだけどのように勉強していけばいいのか・・・生徒の力量に委ねられる部分が多いのは言うまでもありません。

「面白い授業やってあげたよ、はい、じゃああとは自分で勝手にやっといてね!」という一方的な講義形式の塾では、基礎学力がなければついていくことは難しいのです。

 

たまに基礎学力のない生徒でも「有名講師の授業は面白くて分かりやすいから出来るようになる」と言ってくることがありますが、これは非常に危険です。

確かに面白い授業なのでその場では分かったつもりになってしまうのですが、根本が理解できておらず帰宅後に自分では問題の解法が再現ができず、結局点数に繋がらないといったケースがよくあります。

 

自分を振り返り、基礎学力に不安を感じるようであれば、たとえ進学校に在学していても大手予備校や衛星授業予備校は避けたほうがよいですね。

 

それと比べ、講師が生徒の状態をしっかり把握できる『双方向的な授業』であれば生徒の学力を考慮したアクションが出来るため、かなり状態は改善します。

双方向的な塾とは、個別指導塾や1クラス10人前後の少人数制の塾でしょう。

1クラス20人もいれば、もう講師は生徒それぞれの状態は把握不可能です。

 

ちなみの私が所属するDIET STUDYでは1クラス平均10名を維持しています。

1クラス20名にすれば自分の収入は2倍になるかもしれません。しかしそれをすれば1人1人の生徒の状態を把握できず、合格率が下がることは目に見えているため、あえて少人数制を維持しています。

 

あと、いわゆる個別指導塾はハッキリ言ってやめたほうがいいと思います(詳細はコチラ

プロ講師がしっかりやっているところは別にして、非進学校の生徒が個別指導塾に通うのであればせいぜい大東亜帝国レベルの結果になることを覚悟しておくべきです。

 

③勉強習慣の有無

 

これも非常に重要です。「さすがに受験となったら勉強嫌いの子でも必死に勉強するでしょ」という大人もいますが、残念ながらそうはいきません。

人間、慣れていないことはなかなかできないもので、中高時代に机に向かっている時間が少なかった生徒は大学受験となっても机にはなかなか向かえません。

 

こういった生徒が前述のような一方的な講義形式の授業に参加するとどうなるでしょう。

さらには帰宅後、自ら復習や次の授業の予習に向かうでしょうか。

 

答えは否です。授業は最悪の場合居眠り、予復習は十分にできずカリキュラムからどんどん離されてしまいます。授業料を払っている親からすればたまったもんじゃないという話ですが、これがリアルです。

単純に勉強から逃げてしまうという部分もありますし、やる気が十分あっても今まで勉強してこなかったために勉強の仕方が分からないという部分もあります。

 

ではそういった場合、なにが必要か? 誤解を恐れずに言えば「管理」です。

 

どういったことか具体的に挙げていけば

・塾に行っているか出欠の管理

・授業を集中して聞けているか講師による監視

・授業内容を理解できているか講師による把握

・自宅での勉強量、勉強方法の細かい指示とその実行のチェック

などなどです。

 

生徒が自分1人で受験を達成できないのであれば、周りがフォローするか、達成できるような環境に身をおくしかないと思います。

17,8歳にもなって大人がそこまで手を差し伸べるのか・・と思うかもしれませんが、彼らにとって大学受験というものはそれほど高い壁なのです。

ですから、そういった「管理」の体制が整っている塾なのかどうかはよく見極める必要があります。

 

勉強習慣の有無を考慮したうえで適切な塾・予備校を選ばなければ、たとえやる気に満ち溢れていても受験で成功することは難しいのです。

 

 

以上、塾を検討する前に、まずやっておかなければならないセルフチェック3点です。

このセルフチェックで大まかに自分が必要とする塾のイメージを掴み、そのうえで具体的な塾・予備校の比較検討に入っていくべきでしょう。

 

 では、さらに今回の内容を前提として

②塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

について確認してみようと思います。

 

■塾の選び方■ 〜塾で合否は8割決まる〜

世の中の高校生・浪人生を見ていて本当にもったいないなぁと思うのは

「通う塾を簡単に決めすぎている」

という点です。

 

最初に言っておくと、受験の合否は 8割 塾選び で決まります。

 

「いやいや受験生の努力、頑張り次第でしょ!」という声が聞こえてきそうですが

塾選びを間違えれば「頑張りが続かない」「努力が無駄な方向に費やされる」可能性大です。

つまり本来合格できるはずだった子でさえ合格できなくなります。

 

 

塾を選ぶとき、世の中の人はどうやって選ぶでしょう??

 

大抵の場合、耳にするのは

・名前の知れた大手予備校なら安心だ

・友達の◯◯くんが良いって言ってたから、あそこにしよう

・お母さん同士の情報交換の結果、どうやらあそこがベストらしい

 

こんなところです。

それでちょっと見に行ってみて違和感がなかったら、簡単に入塾しちゃいます。

 

一生がかかっている受験なのに・・!? 年間100万円前後かかるのに・・!?

ド素人の井戸端会議で決定されるわけです。

傍から見ていて本当にもったいない・・・。 歯がゆい気持ちになります。

 

でもそれは仕方ないですよね。

受験生は人生で1,2回目の受験なわけで、保護者にしてみれば自分たちのときとは状況がまるで変わってるわけです。みんなが手探りです。

だから、そんな人たちの助けになるためにこのブログを書いてます。

分からないことは専門家の話を聞くのが1番です。

 

 

塾を選ぶ際に絶対に確認しなければならないのは大きく2点

①自分の状況を客観視し、必要な要素を見極めること

②塾は必ずチェックポイント(後述)を比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

 

①自分の状況を客観視し、必要な要素を見極めること

 ・自分の学力レベル(高校レベル、偏差値)の把握

 ・基礎学力の有無

 ・勉強習慣の有無

 

 これを把握したうえで、大まかに自分が必要とする塾のイメージをを掴み、そのうえで具体的な塾・予備校の比較検討に入っていくべきです。

 

②塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

 ・①の3点を踏まえた方向性で検討しているか

 ・成績確認のシステム(テスト)があるか

 ・自分が通う、まさにその校舎での合格実績

 ・出欠確認のシステムがあるか

 ・自分が習う講師の体験授業があるか+相性に問題はないか

 (・通塾時間・授業料などその他)

 

このように羅列すると「あたりまえのことばっかりじゃん」と思われると思います。

しかし実際これを1つ1つ丁寧に確認できている人はごく僅かです。

特に①。自分の状態を客観視できている受験生は非常に少ないのです。

 

そして①ありきの②です。

つまり①ができていない限り、②で正しい選択ができるわけありません。

それぞれの詳細は下記ページで説明していきます。

 

 ①自分の状況を客観視し、必要な要素を見極める

 ②塾は必ずチェックポイントを比較検討し、総合的に自分に合う塾を選択すること

yuto-nagawa.hatenablog.com