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成績が伸びる塾と伸びない塾のたったひとつの違い【あなたの塾は大丈夫?】

どうやら最近の報道を見ていると「コロナで仕方ないからオンラインでなんとか対応」というスタンスの記事が散見されます。
つまり世間一般の人は「オンライン塾は成績を伸ばしにくい」と考えている傾向があるようです。

 

そこで今回は、オンライン塾だと成績が伸びないと思われる理由、

そしてどんな塾、どんなオンライン塾なら成績が伸びるのかを考えてみたいと思います。

結論から書きますと、カギは『コミュニケーション』です。

 


まず初めに、成績が伸びない受験生の特徴を考えてみましょう。

  1. 嫌で勉強しない、サボりがち(=自己管理が下手)
  2. 部活などが忙しく、やる気はあっても勉強時間が取れない
  3. 勉強方法が間違っているor非効率
  4. 分かった気になっているだけで身についていない(=理解度が低い)
  5. モチベーションの浮き沈みが激しい

突き詰めて一言で言えば「量が足りないか、方法が間違っている」わけですが、上記のような項目が理由として想定されます。

 

では成績を伸ばす塾がどのような塾かと言えば、『①~⑤を改善できる塾』ですよね?
これは対面式、オンライン式、関係なくです。
①~⑤が成績が伸びない理由なら、それを潰せる塾がスタイルを問わず生徒の成績を上げることができるはずです。

そして恐らくオンライン塾は成績が伸びないと考えている人々は①自己管理や④理解度が対面式に劣るからだと考えているのだと想像できます。

しかし、これは対面というスタイルならば改善ができることなのでしょうか?
勉強が嫌でやらない子は、対面式の塾に通えば最低限授業には出るかもしれません。でも復習は?問題演習は?自分でしっかりやるでしょうか?
また理解度も同じくです。対面式の塾なら誰でも何でも理解できるのでしょうか?分からないことがあっても積極的に質問に行ける子は多くありませんし、不明点が対面なら解消されると言える根拠はどこにもありません。

 

では、①~⑤を改善できる方法は一体どこにあるのか・・・
それは『講師と生徒のコミュニケーション』です。
コミュニケーション量が多ければ、そして講師のコミュニケーションスキルが高ければ、①~⑤は全て改善が可能です。

 

①のように勉強してくれない子どもに関しては、保護者も教育者も、子どもと接するほとんどの人の悩みの種でしょう。
どうしたら目の前の勉強嫌いの子に勉強をしてもらうことができるのか。
もちろん興味を引いたり、ご褒美制度を設けたり、色々な方法はあります。
ただ、講師がコミュニケーションにより上手に導くことができれば状況は改善できるはずです。

特にコミュニケーションの「量」が大事です。
約束をしたり宿題を出したら、それを丁寧に確認することはもちろん、期日より前の中間時点で進捗の確認をするようにすれば、補正ができたり緊張感を与えることができるかもしれません。
生徒も先生が細かく確認をしてくれば、やらなきゃなという気持ちが少しは芽生えるでしょう。いつも近くで自分を見ている人がいるという感覚は、緊張感やモチベーションや安心感や、いずれにせよ生徒にプラスの効果をもたらします。

 

②のようにやる気はあっても量が確保できないタイプであれば限られた時間の中で、計画を細かく立てる必要があります。
スケジュールの組み方などは大人のほうが上手です。コミュニケーションを取って細かい隙間時間などを洗い出し、提案してあげれば生徒も行動に移しやすいはずです。
ただ単に「もっと勉強しましょう」という講師もいるのでしょうが、それははっきり言って無責任です。

 

③の勉強法は非常に重要です。せっかくの生徒のエネルギーや努力が、正しい方向に使われていなかったら、それほどもったいないことはありません。
しかしこれは授業だけを提供するような塾、講師では指導できない部分です。コミュニケーションを取る中で、ズレていることに気づき、正しくかつ本人が納得度をもって取り組める方法を模索していく必要があります。

 

④のように「分かった気になって終わっている」パターンも、授業だけ提供するような塾、講師には気づくことができません。ひとつには細かい小テストで習熟度を把握する方法があります。ただしテストの点から理解度の低さが把握できたとして、なぜそうなってしまっているのかという原因は本人とコミュニケーションをとって探っていく以外ありません。そうやっていく中で勉強時間が足りないのでは(①②)とか、やり方がズレているのでは(③)などと仮説を立て、一緒に試行錯誤していくからこそ、正しく効率的な勉強に近づき、結果として理解度も向上するものです。

 

⑤のモチベーション管理はコミュニケーションが必要な最たるところです。そしてここは仕事の範疇として見ていない塾や講師も多いところです。
受験年度の1年間、ずっとメンタルが安定している受験生はとても珍しいでしょう。模試の判定、友人の合格など、自分の心が内部外部の様々な要因で乱されるシーンが多々あります。そんなとき、一人で乗り越えられる人もいるでしょうが、やはり誰かの支えがあったほうが回復が早いことは言うまでもありません。日頃からコミュニケーションをとり、信頼できる講師が近くにいれば、多くの受験生を見てきた経験も踏まえ、講師から適切なアドバイスがもらえるでしょう。

 

以上のように、生徒と講師のコミュニケーションが細かく取れればこそ改善できることがたくさんあります。
またお分かりかと思いますが、ただコミュニケーションをたくさん取ればいいわけではなく、講師側には勉強法やモチベーションまで、受験生を正しい方向に導く高度なスキルが必要になります。

この観点から考えたとき、対面であろうがオンラインであろうが、コミュニケーションを軽視している塾において、生徒の成績が伸びるかどうかは完全に生徒次第です。
理解力のある生徒、自己管理のできる生徒、メンタルが強い生徒は勝手に成績が伸びていく可能性はありますが、逆に全く変化がない場合も大いにあり得ます。

しかし対面でもオンラインでも、コミュニケーションが上手にとられている塾であればより良い方向に生徒を導くことができる可能性が高まります。

 

長くなりましたが結論です。


オンライン塾でも対面式と変わらずに成績は伸びます。
むしろ一方通行の対面塾より、双方向型のオンライン塾のほうが伸びます。

それほどに講師とのコミュニケーションは成績に影響します。
ただし講師のコミュニケーション能力による部分はかなりあります(アルバイトでは不安)


上記を踏まえて塾を探してみましょう。